星が見えるのに、雪が降ってる。

ほとんど真上に見える七つの星から、雪がおちてくる。


こんなとき、あたしが作家ならば、きっと夢みたいな一節が浮かぶのだろう。

あたしが作曲家ならば、きっとうっとりとなるメロディーを口ずさむのだろう。

あたしが絵描きならば、感じたものをカンバスに残すのだろう。


あたしは あたし
なんもなし


思い知らされる。
落胆って程でもないけど。

ただ、あほうみたいに口を開けて、雪みたいな星みたいな雪を食べる。